ダイエットでは「ノンオイルドレッシング」が当たり前!
「カロリーオフ」だから痩せられると思っていませんか?
カロリーオフ = ダイエット / 健康
が定着した現在、その考え方に落とし穴があることにほとんどの人が気付いていません。
太る・太らないはカロリーだけでは語れないのです。
「太る」のは偏った食事、運動不足の結果。
「カロリーの摂りすぎ」も原因の1つですが、見落とされているのが 「栄養素の不足」 と 「血糖値の上昇」 なのです!
「ノンオイルドレッシング」がその典型的な例です。
この記事では 、そもそもドレッシングに「オイル」を入れるのは何のためかを確認し、「ノンオイルドレッシングの落とし穴」に触れていきます。
「カロリーオフ」の裏側に潜む事実を知って、賢くダイエットしましょう。
ドレッシングにオイルを入れる5つの理由
ダイエットでカロリーを気にする人に向けて開発された「ノンオイルドレッシング」。
その市場はドレッシング市場全体の約18%を締めています。(参照元:日本食食糧新聞)
そもそも歴史をたどれば、ドレッシングは古代ギリシャ時代に普及し、その頃から「オイル」が入っていました。
ドレッシングにオイルを入れる目的があったということです。
その理由について確認してみましょう。
(1)風味と質感の向上
食品にかけるものなので、「風味」や「質感(=舌触り)」の向上は大事なファクター。
オイルにはそれ自体に特有の風味があり、滑らかな質感を与えて、野菜やサラダの食感を良くする効果があります。
(2)香りの拡散
料理を美味しく演出するには、「味」だけではなく「香り」も大切。
アロマオイルでも分かるように、オイルには香りを拡散させる働きがあり、ドレッシングの香りが食材に広がり、食欲を刺激する効果があります。
(3)良質な脂質の摂取
そもそも古代ローマの時代から、サラダにはオリーブオイルが使用されていました。
美容や健康に良いされ、今でもイタリアではドレッシングではなく、オリーブオイルをかけて食べるのが普通なのです。
(4)血糖値上昇の抑制
高い血糖値は太る原因となります。糖質を摂取する前に脂質を摂ると、血糖値の上昇を抑えられます。
(5)ビタミンの吸収
ビタミン A、D、E、K を効率よく吸収できます。これらのビタミンは「脂溶性ビタミン」と呼ばれ、油分に溶ける性質があります。
これが 「オイル入りドレッシング」 の最も重要な役割です!
「ノンオイルドレッシング」では、これらの機能が失われるわけです。
ですが各社「カロリーオフ」という世の中のニーズを満たしながら、従来「オイル入り」がもつ「風味、質感、香り」を「ノンオイル」でも代替することができました。
ですが、そこには『2つの落とし穴』があったのです。
参考:
・油でつくる、おいしいサラダ | 日清オイリオ
・植物油がカラダにいいワケを知っていますか?| 日清オイリオ
・バルサミコ香る、超簡単な本場イタリアンサラダの作り方
・ビタミン | 厚生労働省
『ノンオイルドレッシング』2つの落とし穴
カロリーオフに騙されない、ダイエットするなら知っておきたい知識です。
「ノンオイルドレッシング」 で、ほとんど知られていない 『2つの落とし穴』 をお伝えします。
落とし穴(1)カロリーオフだが、糖質量は意外に多い!
オイル入りドレッシングの 「風味、質感、香り」をできるだけ損なわないように、糖質を増やすことで、うま味や満足感を増やしている場合があります。
たとえば、お馴染みのこの商品、
理研 ノンオイル青じそドレッシング
原材料表示をみると、「糖類(果糖ブドウ糖液糖、砂糖)」とあります。
「果糖ブドウ糖液糖」とは、果糖+ブドウ糖のミックスの液糖で、清涼飲料水やスポーツドリンクなどにも多量に使われている糖分。
この「果糖」は、血糖値を上げるブドウ糖と同じ単糖類で、体内で中性脂肪になりやすい特徴があるため、太りやすいのです。
原材料表示は、重量割合が高い順に表示するというルールがあるため、上記の表示では3番目に多い成分ということになります。
参考:果糖ブドウ糖液糖ってなに?| 健康支援センター
ダイエットのためにカロリーオフを選んでも、太りやすい「糖質」が添加されるのでは、目的に矛盾しますよね。
また、ダイエット意識の高いあなたなら 「ベジファースト」 という言葉をご存じでしょう。
ベジタブル(野菜)をファースト(先に)食べるという意味です。
食事をするとき、野菜などの食物繊維から先に食べることで、糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えることが目的。
にもかかわらず、野菜にかけるドレッシングの糖質を増やしてしまうのは、ベジファーストを実践する人にとって、チグハグなことをしているわけです。
落とし穴(2)「ビタミンADEK」を摂り逃している!
ビタミンは全部で13種類ありますが、「水溶性」と「脂溶性」に分けられます。
つまり、「水」に溶けるビタミン、「油」に溶けるビタミンがあるということ。
野菜には豊富なビタミンが含まれており、「脂溶性ビタミン」を多く含む野菜もあります。
ですから「ノンオイルドレッシング」は、それらの吸収率を低下させてしまっているのです。
脂溶性ビタミンは、『ビタミンA・D・E・K』の全部で4種。
ビタミンA
働き:抗酸化作用、目の健康、皮膚や粘膜の維持、細胞分化の正常化
代表食材:ニンジン、ホウレン草、カボチャ などの緑黄色野菜。
*緑黄色野菜には『βカロテン』が多く、摂取後小腸で『ビタミンA』に変わります。
ビタミンD
働き:カルシウムの吸収を良くし、骨や歯の形成をうながす
代表食材:きくらげ、シイタケ、舞茸、エリンギ、しめじ などのキノコ類。
ビタミンE
働き:抗酸化作用、血流の改善、ホルモン分泌を整える
代表食材:アーモンド、モロヘイヤ、赤ピーマン、しそ、ニラなど。
ビタミンK
働き:血液の凝固、骨・歯の形成
代表食材:しそ、モロヘイヤ、ホウレン草 など。
脂溶性ビタミンを多く含む食材には、色の濃い野菜やキノコ類が多いですよね。
うまく摂取するには、ドレッシングに限らず、油を使った料理に適しているのです。
日本人は脂溶性ビタミンADEKをちゃんと摂れているのか!?
実際のところ、脂溶性ビタミンA・D・E・K の日本人の摂取量はどうなのでしょうか。
下のグラフは、厚生労働省が定める摂取の基準値と、国民健康栄養調査結果のデータ(令和元年)を元にまとめてみました。
20代から40代までの男女、50代男性で不足しています。
20代から50代までの女性だけ、不足しています。
20代女性だけ不足しています。
どの年代の男女でも、十分足りています。
これらのデータから、若い年代ではビタミンAとDが不足、50・60代になるとど脂溶性ビタミンADEKは足りている傾向があります。
このように、年代を重ねるほど脂溶性ビタミンが足りてくる傾向があるのは、年代が変化するにつれ、味や好みが変化して、炭水化物や肉類中心の食事より、魚、豆、きのこ、野菜を多く含む食事をしているからと思われます。
参考:
・令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要 | 厚生労働省
・脂溶性ビタミン | 厚生労働省
<参考>水溶性ビタミン摂取の注意点
ここでは水溶性ビタミンの種類と注意点だけに留めます。
水溶性ビタミンには「ビタミンB群(8種類)」「ビタミンC」があります。
ビタミンB群(8種類)
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン
ビタミンC

*ビタミンについて詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね。[準備中]
水溶性ビタミンを有効に摂取するには、調理方法が大切です。
水溶性なため、切ったり、茹でたりすることで抜け出してしまいます。
たとえば、下のグラフはブロッコリーを塩ゆでにしたときの栄養の残存量です。
脂溶性ビタミンA(カロテン)はデータのバラツキで104%となっていますが、全く減っていない言えます。
一方で、ミネラルや水溶性ビタミンの B1、B2、C が、半分以下にまで減ってしまっていますね。
調理は、抜けたビタミンも摂取できるスープや汁物などがベターですね。
参考:ビタミンの一覧表 | ビタミンの種類と効果 | アリナミン
まとめ
ダイエットや健康を考えると、つい「カロリーオフ」を手に取りたくなりますが、実は、「オイル入りドレッシング」を選ぶべきなのです。
「カロリーオフ」や「糖質オフ」の代わりに、「失われるもの」や「添加されるもの」などに注意を払い、賢く健康にダイエットしていきましょう。


